技術コラム第4回「ガス化炉の中で何が起きているか ― タールはなぜ生まれるのか」を公開しました

技術コラムの第4回として、新シリーズ「バイオマスガス化とタールの科学」の第1回「ガス化炉の中で何が起きているか ― タールはなぜ生まれるのか」を公開しました。

木質バイオマスのガス化発電では、炉の形式やメーカーを問わず、現場で最も多く聞かれるトラブルが「タール」です。本シリーズでは、このタールを軸に、ガス化炉の中で何が起きているのかを、熱分解・ガス化を初めて学ぶ方にも分かるように解説していきます。

第1回では、木の8割以上を占める揮発分が熱分解によってタール蒸気になること、タールがガス化の副産物ではなく木がガスに変わる途中で必ず通る「中間生成物」であること、固定床ガス化炉の四つの層のどこでタールが生まれ、ガスの通り道によってタールが「残る」か「消える」かが決まることを、4点の模式図とともに整理しています。

本シリーズは、大阪大学名誉教授(燃焼工学)の香月正司先生に監修をいただいています。次回は、タールを生まれる温度と過程で分類する考え方と、ガス精製設備の設計を左右する「露点」について解説する予定です。

【第4回】ガス化炉の中で何が起きているか ― タールはなぜ生まれるのか(バイオマスガス化とタールの科学 その1)を読む

あわせて、第1回「回転ドラム乾燥機はなぜ燃えるのか 過乾燥とCO発生の因果」、第2回「乾燥機を止めても、危険は下流へ移動する 搬送・集じん・貯蔵に残る火災リスク」、第3回「FIT40円/kWhは、熱を捨てる前提で計算されている 2027年度の判断と稼働率の問題」もご覧ください。

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この記事を書いた人

笹内 謙一のアバター 笹内 謙一 代表取締役 / 技術士(総合技術監理・衛生工学部門)

株式会社PEO技術士事務所 代表取締役。技術士(総合技術監理/衛生工学部門)、技術士登録番号87790号。大手プラントエンジニアリング会社を経て、2019年に当事務所の代表取締役に就任。バイオマス発電・ガス化発電の技術評価、燃料乾燥装置の開発、事業性評価を専門とし、設備を販売しない中立の立場で発注者側の技術支援を行っています。経済産業省「令和6年度新エネルギー等の保安規制高度化事業(バイオマス発電設備の事故防止のための調査)」では、固体バイオマス燃料の燃焼・火災・爆発の原理と事故の類型化を扱う章を執筆。NEDO「バイオマス技術導入ガイドブック」、日本木質バイオマスエネルギー協会「バイオマスボイラー導入マニュアル」の作成にも関与。木質チップ乾燥装置 Dried Sieve®(特許第7875570号)の発明者。バイオマスガス化発電の係争案件では、裁判所選任の技術鑑定人を務めています。

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