REPRESENTATIVE
開発する側から、評価する側へ
17年にわたり木質バイオマスガス化発電装置を開発し、全国6か所で実証プラントを立ち上げてきました。設計から運転まで、その全過程を現場で見ています。いま同じ技術を、導入する側の立場で評価しています。
代表取締役
笹内 謙一
奈良県出身。1982年に大阪大学工学部金属材料工学科を卒業後、中外炉工業株式会社に入社。鉄鋼・非鉄の連続焼鈍炉などの熱設備設計に従事し、非鉄設計課長を務めました。2002年から木質バイオマスプロジェクトの責任者として、NEDOプロジェクトのもとで全国の実証プラント開発を率いました。2019年より現職。
- 技術士(衛生工学部門/総合技術監理)
- エネルギー管理士
- 公害防止管理者(ダイオキシン類)
- 日本エネルギー学会 会員
WHY NEUTRAL
装置を売らないから、成立しないと言えます
技術評価の結論が「この計画は成立しません」であっても、当社の収益は変わりません。この構造こそが、中立性の実体です。
メーカーの技術者は、自社装置が採用される前提で提案書を書きます。それが不誠実だというのではありません。自社の装置をよく知る人間が最良の使い方を提案するのは自然なことです。ただし、「そもそもこの立地・この燃料では成立しない」という結論は、構造的に出しにくい立場にあります。
私は17年間、その提案書を書く側にいました。どこに前提の甘さが入り込むのか、どの数字が実測ではなくカタログ値なのかは、内側にいたからこそ分かります。
出身元の中外炉工業は、2014年にガス化炉事業から撤退しています。
特定メーカーの装置を推す動機が、私には存在しません。古巣を含めて、どのメーカーの装置についても同じ基準で評価します。
CAREER
略歴
開発者としての17年と、評価者としての現在。
大阪大学 工学部 金属材料工学科 卒業/中外炉工業株式会社 入社
鉄鋼・非鉄の連続焼鈍炉等の設計に従事。のちに非鉄設計課長。海外プロジェクトにも従事しました。
木質バイオマスプロジェクトの責任者に就任
NEDOプロジェクトのもとで、全国の実証プラントを開発。ここから17年間、木質バイオマスガス化発電装置の開発に取り組みました。
秋田県横手市 トリジェネレーションシステム完成
発電・熱供給に加えて三つ目の出力を組み合わせた構成。一連の実証開発の到達点となりました。
中外炉工業がガス化炉事業から撤退
事業としては終了しましたが、欧州のバイオマス技術がどう変わっていくかを見届ける必要があると考え、以後も私費で欧州調査を継続しました。
株式会社PEO技術士事務所 開設
三村和壽(現取締役)が個人技術士事務所として起業し、同年6月に株式会社として法人化。
中外炉工業がバイオマス事業から撤退
中外炉工業を退職/PEO技術士事務所 代表取締役に就任
開発する側から、評価する側へ。現在に至ります。
DEMONSTRATION PLANTS
前職で関与した実証プラント
2002年から2014年にかけて、全国6か所で木質バイオマスガス化発電の実証プラントを開発しました。燃料・規模・システム構成の異なる設備を、順に検証しています。
| 所在地 | 処理量・出力 | 備考 |
|---|---|---|
| 山口県 山口市 | 5t/日・176〜180kW | ロータリーキルン式間接加熱型 |
| 岐阜県 高山市 | 130kg-wet/h・50kW | 小型機の実証 |
| 山口県 岩国市 | 8.5t/日・180kW | — |
| 熊本県 阿蘇市 | 7t/日・180kW | のちに南三陸町へ移設 |
| 宮城県 南三陸町 | — | 阿蘇市の設備を移設 |
| 秋田県 横手市 | 7〜9t/日・180kW | トリジェネレーションシステム(2013年完成) |
実証で確かめたことを、いま評価に使っています
実証事業の目的は、その技術がどの条件で成立するかを見極めることです。全国6か所の実証を通じて、どの燃料でどこまで動くのか、何が起きると連続運転が止まるのかを、資料ではなく現場で確認してきました。導入前の技術評価で何を見るべきかは、ここで得た知見にもとづいています。
AWARDS
受賞歴
バイオマスガス化発電装置の開発および関連する研究に対していただいたものです。
愛・地球賞(日本経済新聞社) バイオマスガス化発電装置開発に対して
日本有機資源協会会長賞 バイオマスガス化発電装置開発に対して
日本エネルギー学会進歩賞 バイオマスガス化発電装置開発に対して
日本エネルギー学会論文賞 バイオマス熱分解ガス化に関する論文
省エネルギーセンター 省エネ功労者
日本機械学会中国四国支部 技術創造賞
新エネ大賞金賞(経済産業大臣賞) バンブーエナジーの取組に対して
所属団体・学会(クリックで各団体にリンクしています)
日本エネルギー学会、カーボンフロンティア機構、日本粉体工業技術協会 環境エネルギー・流動化分科会技術アドバイザー、日本技術士会、兵庫県技術士会バイオマス利活用研究会、大阪銀杏技術士会、大阪技術振興協会、日本有機資源協会
PUBLICATIONS
主な執筆
- 経済産業省「令和6年度 新エネルギー等の保安規制高度化事業(バイオマス発電設備の事故防止のための調査)」第3章「固体バイオマス燃料の燃焼・火災・爆発の原理と事故の類型化」
- NEDO バイオマス技術導入ガイドブック
- 日本木質バイオマスエネルギー協会 バイオマスボイラー導入マニュアル
技術士法 第45条
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