株式会社PEO技術士事務所(兵庫県神戸市中央区北長狭通4丁目9-26 代表取締役:笹内謙一)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「木質バイオマス燃料等の安定的・効率的な供給・利用システム構築支援事業」の「木質バイオマス燃料(チップ、ペレット)の安定的・効率的な製造・輸送等システムの構築に向けた実証事業」に対し、極東開発工業株式会社 (大阪府大阪市中央区淡路町二丁目5 番11 号 代表取締役:布原 達也)及びうすきエネルギー株式会社(大分県臼杵市大字佐志生5154 番地の1 代表取締役:小出 浩平)との共同で「小型バイオマス発電事業に適した木質チップ前処理システムの効率化実証事業」(以下、本実証事業)のテーマで提案を行い、このたび採択されましたことをお知らせいたします。
小型木質バイオマスガス化発電装置(CHP)(※)において、2MW未満FIT40円導入後の2016年以降、我が国では多くのガス化CHP装置が導入されてきましたが、これらはほとんどが欧州製であり、欧州のバイオマス燃料を前提に設計されているため、国産バイオマス燃料を用いた場合に安定稼働しないという事例が発生しています。本実証事業では、当社が新たに開発したチップ乾燥と粒度選別を同時に行う、小型のチップ前処理システム「ドライドシーブ®」によりガス化発電装置に適したチップの前処理を行うとともに、ロスとなる微粉を再チップ燃料化し、燃料チップ価格を実質3 割程度低減させます。また中部大学と共同で研究しているガス化炉内クリンカ抑制方法を採用し、国内のCHPの稼働率向上を目指します。
当社は、バイオマスエネルギー分野における長年の経験を活かし、本事業を通じて国内の小型ガス化発電の採算性向上に貢献できるよう努めてまいります。
(※)小型木質バイオマスガス化発電装置(CHP)
発電の際に発生する廃熱を回収し、蒸気や温水という形態で同時に熱供給を行うシステム。
事業実施プロセス
各機関の研究開発内容
事業の趣旨・詳細については、下記のNEDOウェブサイトもご確認ください。
◆2023年度「木質バイオマス燃料等の安定的・効率的な供給・利用システム構築支援事業」 に係る実施体制の決定について:https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100372.html
◆別紙1(実施予定先) :https://www.nedo.go.jp/content/100964502.pdf